堀栄蔵氏(堀洋琴工房)
 1926年三重県生まれ。1950年頃から浜松楽器工場に勤務。
1952〜57年、東京芸大楽器研究室で、ピアノの調律・整音・調整・設計を
福島琢朗氏に師事。1958年ピアノ修理工房を開き、同年にコンサートチューナーと
しても活動を始める。1967年頃から、平均率への疑念をきっかけとして
チェンバロに興味を抱き、製作を手がけるようになる。
 1974年渡欧、各地の博物館や個人コレクションを訪れ、資料の収集に努める。
また、1970年頃から、小林道夫氏、フランス・ブリュッヘン氏、グスタフ・レオンハルト氏
など、内外の著名演奏家のコンサート、レコーディング、放送のため楽器を提供し、調律も
担当した。1982年に埼玉県吉見町に後進のの指導に当たりながら実に多忙な活動を
行ってきた。我が国でもっとも経験の深い、チェンバロ、フォルテ
ピアノの製作家である。
これまでに手がけた楽器はフォルテピアノ含め230台余り。日本を代表する楽器製作者として
広く海外の演奏家・製作者に「EIZO HORI」の名は知られています。

2004年度、文化庁長官賞受勲。
2005年6月、逝去されました。78歳でした。

横田誠三氏
1951年東京生まれ。東京大学農学部農業工学科卒後、林産学科木材物理教室研究生となり木材の研究をするかたわら、堀栄蔵の指導を受け製作を開始。現在、埼玉県滑川町の工房で製作を続ける。
工房URL;http://www.ne.jp/asahi/cemb/ykt/

佐藤裕一氏
 1982年ICU卒業。86年より掘り栄蔵氏に弟子入り、92年独立。
茨城に工房を持つ。チェンバロ、フォルテピアノの製作、及び修復。
緻密に構成されたすばらしいホームページをご覧ください
URL http://www001.upp.so-net.ne.jp/harpshichord/

島口孝仁氏
 1956年生まれ。74年鈴木陽一郎氏にピアノの調律、調整などを学ぶ。
82年堀栄蔵氏に弟子入り。90年独立。埼玉県東松山市に工房をかまえる。
〒355-0072 埼玉県東松山市石橋1638-61
電話 0493-25-2724

伊藤福一氏
 1948年千葉県成田市生まれ。法政大学経済学部卒業。
1971年 日本NCR(株)に入社、SEとして従事。
一方では大学時代より中性、ルネッサンス、バロックの音楽に関心を持ち、
バッハの音楽をピアノで演奏することの違和感をきっかけにハープシコードに興味を
持つこととなる。1980年より、堀栄蔵氏にハープシコードの製作、研究を師事。
86年より独立。千葉県市原市に工房をかまえる。
日本古来の武術にも造詣が深い。
茶室付きの純和風のお住まいが素晴らしいです。
工房URL;http://www.atelieritoh.sakura.ne.jp

高倉由美子氏(フィレンツェ工房)
 イタリア フィレンツェで絵画修復、金箔の技法等学ぶ。
主に金箔を主体にした技法でハープシコード等の装飾画を手がける。
 以前、高倉氏の工房におじゃましたとき、仕掛品の箔押し部分に
サランラップを巻き付けてあるので、私がその理由を尋ねると、
なんと彼女の工房の猫が金箔部分を、下地がでてくるまで舐めまくって
しまって、その仕事をやり直したことがあったそうです。
 彼女の説明によると、金箔の下地調整に使っている石膏膠の匂いのせいだそうです。
 ちなみに私の工房の猫の鼻先に板膠を差し出してもまったく反応はありませんでした。
高倉氏の使っている膠と違うせいなのか、猫の好みの違いなのか判りません。

浜島義晴氏
 1949年東京生まれ。すいどうばた美術学院を経てカロインテリアデザイン卒業。
友禅草稿図案の仕事に従事。1982年堀栄蔵氏と出会いをきっかけに、楽器の
装飾画を手がけるようになり、現在に至る。

みゅーずカクテル
 女性だけの演奏家集団です。
ホームページをご覧ください

URL http://homepage2.nifty.com/muse_cocktail/

チェンバロ(Cembaro)
 ピアノの前身とはいえないものの、その先輩格にあたる鍵盤楽器で、
17世紀から18世紀にかけて、独奏用としても通奏低音用としても活躍しました
鍵盤楽器。ピアノがハンマーで金属弦を打つのに対し、チェンバロは鳥の羽で作った
プレクトラムと呼ばれる爪で弾いて発音します。
 ピアノに比べて、物理的な意味での音の強弱は出しにくいが、独特の深い響きが
特徴的ある。フランス語ではクラブサン(、英語ではハープシコード(Harpsichord)といいます。
国、年代によって実に様々楽器が作られました。そして、その音色も千変万化ともいえるほど
それぞれ固有のものを持っています。

フォルテピアノ(FortePiano)
 現在のピアノの原型をつくったのは、イタリアのクリストフォリ(1655〜1731)でした。
チェンバロの音が強弱の変化に乏しいことを不満に思い、爪で弦をはじいて鳴らす代りに
ハンマー仕掛けで弦を打って鳴らすという現在のピアノ・メカニズムを発明したのが
1709年でした。彼はこのメカニズムを備えた楽器を“クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ
:garavicembalo col piano e forte(弱音も強音も出せるチェンバロ)と名付けました。
この名称を短くつめて、現在“ピアノ”と呼ばれている訳です。
 
 現在ではフォルテピアノという名称は、近代の強大な弦の張力を支えるための鉄骨を使用した
ピアノと区別するため、チェンバロとさほど変わらない木骨の構造
にハンマーアクションを備えた楽器を
あえてこう呼びます。

堀栄蔵氏ご自身のコメント
 
 この楽器は、1805年頃ヴィーンで製作された、J.Fritzの楽器を基調にして、1999年に製作しました。
 ヴィンナー・ピアノで日本初の、6オクターヴのピアノです。
 不満足なところもありますが、べ−トーヴェン、ウェーバー、シューベルト時代の響きを
多少なりともご理解預ければこ幸甚に思います。
 
《仕 様》

 FF〜f'''' 73鍵   a''=430〜435Hz
 間口; 1,170mm
 奥行; 2,230mm
 重量; 約150Kg
 べダル; ダンバー、モデレーター、ウナ・コルダ
 ヴィンナー・メカニック(はね上げ式)
 皮巻ハンマー  鹿皮ダンバー
 鍵盤の深さ 5mm

 モダン・ピアノの技術者であった私が、1/4世故の歳月をかけて、チェンバロ・クラヴィコードの各種
様式を研究、製作を手掛け、10年程前からピアノの研究に踏み込む事ができ、本当に漸く、
ヴィンナー6オクターブのピアノまでたどり着きました。
 オリジナルの楽器がないに等しい日本で(ヨ←ロツパでも、6オクターヴで現存するピアノは少ない)、
オリジナルに近い6オクターヴの楽器を造れないものかと苦しんだあげくのものです。
 当時の響きの片紡が窺える事をと臨んで居ります。