Flute-Case
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10鍵フルート用のケースを作り始めました。自分用です。
材料はナラ材にブラック・ウォールナットのごく簡単な線象嵌です。

6鍵フルート用は、チャンチン(香椿)というセンダン科の材で木取りしてます。この材料は、30年前くらいに指物用に入手したものです。
金具は「横引き錠」という、楽器ケースではお馴染みのものです。
今日届きましたよ。小型蝶番も一緒です。


そしてこちらが6鍵フルート用のケースの蓋です。
チャンチン(香椿)に、象嵌はブラックウォールナットとメープルの組み合わせです。

6鍵フルート、10鍵フルートの楽器ケースを作りました。
Wormholes(虫食い穴)、Fly speck(ハエの糞)、Spatter(汚れ)等の風合いを作ってVintage Artistry finish (古色仕上げ)にしました。内部の仕切りはまだできていません。内張の布を、赤にするか紫にするか迷っています。ネットで「楽器ケース」と牽くと、内張は、赤、緑、青、紫、黒、グレー、黄色など色んなのがありますね。濃い緑なんかも豪華そうです。


古色仕上げのディテールです。


内張は赤にしました。理由は、管体の「受け桟」に貼るクロスが、ピアノ用の赤しか手持ちがなかったからです。普通のフェルトよりピアノ用クロスが耐久性があります。「受け桟」をそれぞれ寸法のRに切っているところです。

「受け桟」にクロスを貼ります。クロスには鉛筆できっちり線が描けるので作業がとても楽です。
フェルトじゃなくクロスにして大正解でした。

何が難しいって、内張がこんなに難しいとは思いませんでした。 とくに、クロスを折り込んでRに沿わせて貼るのは熟練がいりますね。
改めて、モダンフルート(MIYAZAWA)やクラリネット(Crampon)のケースを見てみると、布の処理がとてもうまいです。
やはりケース屋さんにはかないません。今度、この類の楽器を買った時は、これとは違う方法で張り込みます。
ベニヤ板をそれぞれの管の形に切り抜いて、そこにフェルトを落とし込むのが簡単かと思います。


自作の、19世紀フルート用ケースに取っ手をつけてみました。この金具は大分前に、アメリカのLee Valley Toolsというショップからたくさん取り寄せた内の、最後の一個です。ケースのアンティーク調の仕上とマッチします(と思いたい)。


 

 

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