Greek Kithara
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古代ギリシャの撥弦楽器

 
古代ギリシャの撥弦楽器二種類の図面をアップします。
何しろ、現存する楽器ではないので、資料としては当時に描かれた絵(調度品や器類、壁画など)、そして、18世紀に入ってからの、新古典主義絵画の精緻な絵画です。もちろん、画家の勘違いもたくさんあります。大抵は想像上の楽器でもあります。
そんな状況で、楽器として製作可能、もちろん演奏可能であることを鑑みて図面を起こしました。

古代ギリシャのキターラ(Kithara)の作図をShadeでやっています。筐体の構造をどうするのか解ってきました。

さっきの続きです。
一応作図ができました。

製作予定のKitharaのCGができました。ほぼこれで決まりです。
材料は、試しにケヤキを使ってみようと思っています。
響板は北海道産のトドマツです。
この松材は堀洋琴工房の遺品で、結構多めにあります。
多分、今後も使いきれないと思います。

さてフレームの制作に入りました

そしてピラーの取り付けです

さて、今回の古代楽器を数種類、合計9台作る準備で、部材作りが続きます。
各楽器の表面板と背板(あるいは底板)の成形もほぼできました。
いよいよローズ(ロゼッタ)の準備です。
ローズは表面板に直接彫っていく方法もありますが、失敗すると、その表面板が使えなくなってしまいます。
そしてもう一つの方法は、ローズを別に作って表面板に開けた穴にすぽっと落とし込むやりかたです。つば付きにしているので、かぱっとはめ込む感じです。
これはミスった時のために多めに用意しておきます。
そしてこの後スクロールソーでの切り抜きに入ります。

 

ヒッチ・ピンとブリッジ・ピンを作るのに、ステンレスの釘をちょん切って、頭をグラインダーですっています。
数が多いし、一本ずつ指でつまんでのグラインダーはけっこう危ないです。
とりあえず、Greek Kitharaのみ、弦(と言ってもバドミントンガット)を一本だけ張ってみました。

ブリッジも間にあわせですけど・・・

Greek Kithara(モデルは古代ギリシャのキターラ)の方にも弦を張りました。この弦はフロロカーボンの釣り糸です。いずれは、麻糸を縒って膠引きの弦を作ってみようと思っています。
音がどんどん下がってくるので動画はいずれまた・・・


Greek Kitharaの弦の選定と、ブリッジの配置が決まりました。初めの予定では、クロスバーとブリッジが平行の設定で進めて来ましたが、11弦で同じ弦長だと、高音部に使える弦がどんどん細くなり、僅か11音の範囲で中音部と音色が揃わなくなって、どうしたものかと思案していたのですが、思い切ってブリッジを大きく傾けました。このブリッジの配置を採用している楽器もありますので、他の製作者も同じ意向なのでしょう。
これでバランスのとれた弦のタッチと音色になったと思います。
動画は後日・・・

昨年の暮れに制作した Greek Kithara(古代ギリシャの竪琴)ですが、チューニングピンがむき出しで、古代楽器には似つかわしくないとは思っていたのですが、いい方法が見つかりませんでした。ふと、透かし模様のカバーをつけたらどうだろうと思い立ってCGを作ってみました。モティーフは一応古代ギリシャ風です。カバーはワンタッチで装着できるよう、マグネットを埋め込むつもりです。




 

 

 

 

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