Medieval Harp
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Making #1


(画像クリックで拡大)この画像は「Shade9」で作ったCG画像です。 弦がチューニング・ピンに巻いてあるところまで描きました。 古代エジプト風の黒猫の彫刻は、うちの黒猫チッチのつもりです。 鼻ピアス、耳ピアスもしてます
自作の中世楽器は、今のところ Portative Organ(ポルタティーフ・オルガン) Psalterium(プサルテリウム) この2つしかありません。他に欲しい中世楽器は Rebec(レベック)Fidle(中世フィドル) などですが、いずれも、比較的短時間で作れそうな楽器です。 愛媛県のメル友さんから、ハープの図面をお借りしているので、これを参考に 次回製作は、この中世ハープです。 これらの自作楽器が揃ったら、中世バンドを作りたいです。
そして、老後は、各地を演奏して回ろうかな ・・・・まるでtroubadourじゃん・・・・・・ (いつか、シルバー中世バンドのメンバー募集します)---苦笑---

ハープの自作サイトです。すごく参考になります。

 

BUILDING A CELTIC HARP
http://www.harpmaker.net/projectc.htm

Building a Folk Harp

http://www.osborneatelier.com/Harp_index.htm

Building the Lever Harp

http://www.sligoharps.com/btlh.html

 

Making #2


中世ハープの図面の描きました。
午前中まで仕事をして、いざ、午後から盆休み!(形だけ)
午後からこの図面を描き上げ、早速製作に取りかかります。
響板材はジャーマン・スプルース(たぶん?)
スプルース材を探していたら、昔、堀工房で貰った、チェンバロ用の響板材の切れ端(22cmx60cm)が一枚見つかりました。
コンコンと叩いてみると、ビ〜〜ンと響きます。
筐体は、カーリー・バーチ(縞々の杢が出ているカバ材)の予定です。
さ〜〜て、木取りするぞ〜〜

Making #3


図面を修正しながら、各部材ができてきました。
弦が垂直になるように、Pillar(柱)を、箱に対して3°ほど傾ける、というのが、仮組みして初めて実感できました。 各接合部を修正しました。 Neckの加工は、けっこう大変でした。 Tuning Pinの穴加工は、PillarとNeckを組んでから行う予定です。 低音部のピンの位置が、ほぞ組の部分と重複します。

Making #4

裏板、響板は、日干ししているところです。 昨日、今日とお天気に恵まれ、響板を干すにはもってこいの日です。 裏板、響板がまだついてないですが、一応の仮組の様子で

Making #5


背板の接着

表板のセンターリブの接着

Making #6

図面作成から木取り、部材製作、仮組、弦を数本張るまでに、一日半かかりました。
とりあえず今日はここまで・・・・ まだ、弦を決めていません。 ヴィオラ・ダ・ガンバ用のガット弦が2本、ギターのナイロン弦が2本と、 実に適当に張ってみました。


音程が安定しません。どんどん弦が下がっていきます。 本体と、Pillar&neckは差し込んであるだけです。 一応はHarpらしい音が出てくれたので、一安心です。

Making #7



Making #8

Medieval Harp 、一応の完成です。図面作成から完成まで2日半でした。
とりあえず、テニス用のガット(ナイロン素材)を張ってみました。 (これしか無かったんです。あとはチェンバロ用のブラスとアイアンがありますけど・・・・・
中世ハープは、真鍮線を張っていた、という記述もあります)
うち、2本だけ、ヴィオラ・ダ・ガンバ用の、本物のガットです。 明らかに、本物のガットのほうが「音」になってくれます。 テニス用のガットは、同じピッチということもあって、高域成分がほとんど感じられません。 昨日張ってみた、ギター用のナイロン弦の方がまだしも「音」らしいです。 私が住んでいるところは、楽器屋さんがありません(とほほ・・・) かつては3軒あったのに。 チェロの弦はおろか、ギターの弦すら買えません。 塗装もできたばっかりなので、しばらくは「木」が鳴ってくれません。
いずれ音域とピッチ、テンペラメントを決めて、弦を交換する予定です。


ちょっと付け加えました。 響板の弦を通す穴に、アイレット(リベット、はとめ)を埋め込みました。 弦のテンションで、穴が少し広がってくるので、これで止まります。
ネットで色々探して、電子部品屋さんから、真鍮のものを見つけました。 40個で200円です。 弦を高い方に一音、拡張しました。これで15弦となり、dから2オクターブとなりました。 弦を決定しました。 バドミントン用のガットです。
低音から
φ=0.78mm
φ=0.72mm
φ=0.68mm
の三種類です。
これでやっと、ハープらしい響きになってきました。 近々、MP3のサンプル音源をアップします。 弦の色分けは、ハープの場合一般的には
c;赤色
f;青色
なのですが、バドミントン・ガットに、マジックインクで色をつけました。 指に色が付きます(笑い)

Making #9

 

【ハープにGargoyle を!】

この中世ハープの頭には、はじめから何かの彫刻を入れる予定でしたが今まで、ず〜〜と決めかねていました。最初は黒猫チッチの頭を入れようと思っていたのですがどうも、黒猫だと、古代エジプト風の雰囲気が(笑い)・・・
そして、やっとこの図柄を見つけました。
<Celtic Guardian Gargoyle >です。(ケルトの守護神ガーゴイル)
彫刻は、2時間ほどで仕上がりました。これで、いかにも、「中世ケルトハープ」になったと思います。ちょっと怖い絵柄ですが、彫っていると可愛く感じてきます。 Gargoyleには、実にいろんなタイプがあります。鳥系、猛獣系、etc.・・・・
今回の図柄は、顎の下の彫刻がなんなのか判らずに彫っていましたが、ふと・・・「これは顎髭か?」と気がつきました。しかも山羊の顎髭です。ネット検索で「Goat Gargoyle」とすると、沢山画像が出てきました。なるほどなるほど・・・・・もともとは、この不気味な怪物?は山羊さんなんですね。


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