Medieval Fiddle
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Making #1


2010年01月09日

中世フィドル(5 String Fiddle)の図面の図面を描きました。
弦長;380mm
5弦の4度調弦で、ガンバ属ではテナーと同等です。
やっぱり弓も、Medieaval Bowを作らなくちゃ・・・・
これが完成すれば、中世楽器もやっと揃ってきます。
製作過程をアップしていきます。

 



表面板の成型とボディの側板が済みました。
表面板にモザイクを嵌め込みました。
これは、ゴシックハープに嵌め込んだモノと同じです



2010年01月15日



ここんとこ、とても寒くて、楽器の膠での作業がほとんどできません。
今朝なんか、工房の中の温度計が零下6度でした。
(ヨーロッパでは異常寒波で、多くの凍死者が出ていますね)
膠は、せめて20度以上で使いたいところです。
ストーブをつけながらでも、午後2時頃にやっと温度が上がって来て
接着作業はせいぜい一つの工程だけです。
仕事の合間に一時間程度です。
正月休み中に完成の予定でしたが、まだこの段階です。
ボディとネックを組みました。蟻ほぞ組です。
ペグボックスに簡単な彫刻を施しました。


Making #2

 

2010年01月24日



今日は日曜日・・・・
2時頃はストーブなしでも18度ほどいきました。
膠を使うにはまあまあのいい天気でした。
響板にバスバーを接着しました。

 

2010年01月27日


響板を本体に膠付け。
やっとここまできました。
ほんとは正月休み中に完成してるはずが、まだこの状態です。
やっと先が見えてきました。
でも、実質は5日目くらいです。
完成まで、一週間くらいでしょう・・

2010年01月28日

昨日、膠付けをした響板を成型しました。
やっと楽器らしくなりました。

2010年03月27日


昨日は、一日だけ時間を作って、今年の一月以来、放置していた中世フィドルの
塗装をしました。
ついでに、10年以上放置していた、トレブル・ヴィオラ・ダガンバも
木地調整して塗装し直しました。
これでやっと弦が張れるところまできました。 ペグのデザインもいくつか
考えたのですが
これは中世っぽい雰囲気がでてるかな?
材料は樫材です。


Making #3

2010年05月08日



長いこと放置していた「中世フィドル」にやっと弦を張りました。
といっても、間に合わせのガット弦、ナイロン弦、ギター用の巻き弦などを張って、

1,2弦のガット弦の都合で、g’が精一杯でした。
ということは、テナーガンバの1〜5弦と同じです。
フレットガットも用意していないので、シアン色のバドミントン・ガットを巻きました。
音は・・・・まだ、なんとも言えません。
まともなガット弦を張れば、それなりに鳴ってくれるかも知れません。

2010年06月02日



レベックや中世フィドルの弓が完成しました。
加工時間は3本で2時間ほど。
うち一本が、電気コンロで炙ってカーブを作るときに、ちょっと無理してしまって
ぽきっと折れてしまいました。
でも、2本が使えるようになったので、初めてにしてはまあまあかも知れません。
材質は、チーク材とペアー材(洋梨)です
一番難しいのは、やっぱり弓毛を張ることです。
目の細かい櫛がないので、猫用の櫛を使いました。
楽器と並べると、この弓の方が雰囲気がでます。
中世フィドルの調弦を、やっと決定しました。
1弦から4弦までは、ヴィオラと同じCGdaの5度調弦、そして5弦目が
4弦Cのオクターブ上のcです。
3,4,5弦を同時に弾くと、CGcのドローンとして使えます。
3,4,5弦を一音上げて、DAdとしてのドローンとなります。
旋律は1,2弦を主に使います。
中世ものでは、このDA5度のドローンが一般的です。
はじめは、この、おかしな調弦が理解できなかったのですが、実際弾いてみて
実感がもてました。

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